きみだけが好き。




「はい、かしこまりました。 では、彼氏さんのサイズが分かり次第連絡をお願いします」


「はい」


「遅くとも明日の16時まででお願いします。 クリスマスに間に合わなくなってしまいますので…」


「わかりました」



 お店の番号をメモして、私たちはお店を後にした。








***************



 今日、私はクリスマスプレゼントを選ぶことができた。


 

 未琴ちゃんが私に教えてくれなかったら…どうなってたんだろう…。




「未琴ちゃん、今日はどうもありがとうっ」



「いえいえ。 花帆ちゃん、素敵なロゴ入れたね」



「うん。 ありがとう」



 未琴ちゃんはほほ笑んでくれた。




「じゃぁ、そろっと帰る? 暗くなってきたし…」


 未琴ちゃんにそう言われ、ケータイで時間を確認すると…



「わっ もう19時まわってるっ 未琴ちゃん、ごめん!!」



「いいよ、大丈夫。 駅行くね」



「うん…っ 今日はホントにありがとうっ」



 手を振りながら、未琴ちゃんと別れた。


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