きみだけが好き。






 俺は、一人で木の木陰で休むことにした。





「ふふっ 早く大きくなってねー♪」






╼╼╼は?




 今、女の声がした…?  俺以外にも、だれかいんの??



 起き上がって、周りを見ると……花壇に水をあげてる一人の女の姿が。




 あぁー… 俺、見つかったら絶対黄色い声出されんだろうなー…。



 そう思って、じっとその女を見ていた。




 …すると、視線に気づいたのか、女がこっちを向いた。




 やべっ!! 今までの経験上、ただ周りを見ただけで、



 「今、あたしのこと見てたよ!?」なんていう、勘違いすぎること言われてたから……



 極力、勘違いされないようにしていたのに。



 なのに、なんでじっと見てんだ俺は……。



 その女と目があっても、逸らさない自分がいた。



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