きみだけが好き。





 はっ!?




「恋じゃねーし! 言い方ムカつく」




 なんなんだよ健…



 そんなんじゃ、ねーし。



「…でも、頭から離れねーんだろ?」



 今度は由紀にツッコまれる。



「まぁ…な」



「「それ、恋」」



 ハモんなよっ!!




「ま、そのうち自覚すんじゃねぇ? そういうの、一目ぼれってゆーからな」



 健は、そう言うと「その子かわいいの?」って聞いてきた。




 俺は、顔を思い出してみる。



 結構距離は近かったから、なんとなくわかるけど…



「かわいい方…じゃね」



 顔が、熱くなる。



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