きみだけが好き。
「あっ蒼介どこいってたんだよ~」
健が、俺を見るなり手招きする。
いつのまにか教室はもう、人がたくさんいて、あれから結構時間が経ったんだと思った。
「…ちょっとな」
「あ、蒼介……あの子のこと、わかった?」
「…ん、まぁ」
「マジ!?」
╼╼╼それから、俺は健と由紀にさっきのことを話したら…
「それさ、完全に恋だから」
健に言われる。
「……」
「お、自覚した?」
「……」
もう…わかってる。
俺は、『恋』してるんだ。