きみだけが好き。
「……わたし、休み時間のたびにそっち行くっ」
紫月は私に抱きつく。
「うん。 私も紫月に会いに行くよっ」
クラスが離れるなんて前代未聞だよ……。
それに、あんまり知ってる人いないし、どうしよ…。
「今まで通り、一緒に帰ろうね!」
紫月は少し涙ぐんで私に言う。
私も、ちょっと涙腺ゆるみそう…。
「そうだね! 朝も一緒に行こうね!!」
╼╼╼╼こうして、私たちは、お互いの新しいクラスに入った。