きみだけが好き。



「頑張れ」


「頑張って」


「だから、何をさっきから言ってるのかわからないって……」


「いつか気づくんじゃない? てか、八代くんのこと、ホントどう思ってるの?」


 ……八代くんのこと?


 一緒にいても別にイヤじゃないし、安心する。


 でも、たまにドキドキしちゃって…。


「うん、その気持ちに気づくよいつか」


「えっ 声に出てた?」


「「うん」」


 うわっ。


 恥ずかしい…。


「あっ、レモンティー来たー」


 紫月が嬉しそうに言った。


「ご注文は以上ですか?」


「はーい」


「では、ごゆっくりどうぞ」


╼╼╼╼ズズッ


 あっ、ここのミルクティーおいしい…。


 なんか、ほど良く甘い。 ミルクかな?





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