きみだけが好き。
新しい友達。
やっぱり知らない人がいっぱいいるなー…。
席はどこだろ……。
黒板に、名前が書いてある。
座り方は、男子が右側、女子が左側の列になってるみたい。
……あ。 窓側の一番後ろだーっ。 やった!
ってことは、私が女子で一番最後の名簿なんだね。
私が席に着くと、前に座っている女の子が振り向いた。
「ね、森田花帆ちゃんだよね?」
え……。 なんで私の名前知ってるんだろう…。
「う、うん」
「ふふ。 あたし、日野未琴っていうんだ」
「は、はぁ…」
いかにもギャルって感じで、キツそうな子。
それにしても……。
「どうして私のこと知ってるの…?」
おそるおそる聞いてみた。