きみだけが好き。
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バスに揺られて15分。
『○○町~ ○○町でございます。 お降りの方はお忘れ物にご注意ください』
「あっ降りなきゃ」
「そうだねっ」
╼╼╼プシューッ
「さすがお祭り最後の日だわ。 すっごい混んでる」
「ねー」
「あっここの通り行けるよー」
未琴ちゃんに着いていくかたちで私と紫月は歩いた。
「ここならいっぱい屋台あるし、普通に歩けるよ」
「ほんとだー。 なんでさっきのあそこ混んでたんだろう」
「入口だからじゃん? ほらほら食べるぞーー」
「紫月、はやー…」
「ふふ。 花帆ちゃん何か食べる?」
「あ、かき氷食べたいかも」
「よし、行こう。 紫月は焼きそば買うのかも。 並んでる」
「あはは。 待ってよっか」
それにしても暑いなー…。
もう真夏なのかな。