きみだけが好き。
隣の席。
「そろそろ担任来るかもねー」
「んー…そうかも」
「じゃ、あたし前向くね! また休み時間の時にねっ」
「うん!」
未琴ちゃんは前を向いた。
1年生の時はずっと紫月といたから、こういうの久しぶりだなぁ。
やっぱり、友達っていいね。
あとで紫月にも未琴ちゃん紹介しよっ。
「おはよ」
「おはよう ………え。」
挨拶された方を見る。 ……つまり、隣を見ると。
「え。 ってなんで?」
そこには、学校で1、2位を争うくらいカッコイイと言われている………
八代 蒼介くんがいた。
そんな、八代くんとなんて話したことないのに……。
「そんな驚くとは思わなかったわ」
クックッと笑う八代くん。
わぁ。 こんなふうに、笑うんだー…。
「ご、ごめん」
「いや? 別に?」
八代くんてこんな感じの人なんだ?
なんかイタズラっ子みたい…。