きみだけが好き。

まさかの二人きり。







「……よっし! 二人ともいい感じだよ。 さすがわたし!!」


 紫月にメイク直しをしてもらった私と未琴ちゃん。


「未琴ちゃんかわいいーっ」


「あは。 花帆ちゃんだってかわいいよ」


 今はもう泣いてない。


 目が腫れなくてよかったよ…。



「花帆、由紀と話し合ったんだけど、6時に神社の前で集合になったからね」


「6時? うん、わかったっ」


 今は………え! もう5時32分!?


 なんだかあっという間…。


「それにしても、花帆よかったね~」


「ん??」


「あの八代くんとお祭り一緒にまわれるんだよ?  こんなことってすごすぎる!」


「う、うん…確かにすごいことだよね」


 こんな私が、学校でカッコイイって言われてる人と……それも、好きな人…とお祭り楽しめるなんてすごい。


「そんでもってこれからの展開が楽しみ! ね、未琴?」


「うん、あたしも楽しみ」


「?? …また、ふたりしてなに??」


「「ふふっ」」



 もう!


 絶対教えてくれないんだから!
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