きみだけが好き。
「ほんとだ!! こうして見るのもいいね!!」
大きな夜空いっぱいに咲いては散る花火。
八代くんと花火が見れるなんて、感動っ
嬉しすぎちゃうな…。
「ここ、すごくいいね!! 花火が見やすいし、景色がキレイ」
「だろ? 森田気に入った?」
「うん!!!」
私は笑顔で八代くんを見る。
╼╼╼その時、私と八代くんの視線が絡まった。
╼╼╼ドキッ
「また来たいくらいだよ~ あはは」
恥ずかしさを紛らわすために冗談を言った……なのに。
「いいよ」
「え、だって…ここ…」
中石くんたちとの秘密の場所なんじゃ…。
「いいんだって、森田だから。 さっきも言っただろ?」
それ、どういう意味なんだろう…?
友達として信頼されてるってこと? それとも、私は八代くんの特別な存在なのかな…?
後者であってほしいと思う。
でもきっと、無いのかもしれない。
聞きたいけど、聞けない。
やっぱり私は臆病者。 だけど…。
……この一日で決めたことがある。