きみだけが好き。
恋は楽しい? 苦しい?
花帆の決意。
夏休みが明け、今日から新学期。
…夏祭りの、あの後。 花火を見終わってから紫月たちと合流して、6人でワイワイした後、帰ることになって。
私は八代くんに送ってもらった。
そのあと、勇気をだして【今日は楽しかったです♪ 送ってくれてありがとう(*^_^*)】ってメールを打った。
初めてだったけど、紫月にチャンスだって言われて送って……。
返信では【よかったな。俺も楽しかった】って言ってくれた。
夏休みの間で八代くんと、少しは近づけた…そんな気がしたんだけど…。
「きゃぁあああっ 八代くんにおはよって言えたぁっ」
「ほんと!? うちも言いたい~~っ」
「なんであんなにカッコいいんだろー!?」
新学期早々、人気な八代くん。
夏休みが明けて、少し肌が焼けた八代くんをみんなますますカッコ良くなったって言ってる。
はぁー… ライバル多いなァ…。
「花帆の王子様、すごい人気だね」
「お、王子様!? ち、ちがうよっ」
クラスは違う紫月だけど、今はSHR前でみんな自由。 だから私と未琴ちゃんのクラスに来ている。
「もぉ、花帆ちゃん照れてるのかわいいなぁ~」
「!? 照れてなんか!」
「「その顔で照れてないとは言えないよ」」
紫月と未琴ちゃんの声がきれいにハモった。
「はぁ、ライバル多いなあーー」
「だね。 でもさ、花帆言うんでしょ?」
「…うん」