きみだけが好き。



「花帆も成長したんだねー。 それに、前より、さらに可愛くなったし」


 そ、そうかな??


「うん、きっと恋してるからかなぁ?」


「そんなことっ……あるかも…」


「「あははっ」」


 二人して笑う。 それにつられて私も笑っちゃう。


 恋をすると、楽しいんだね。


「でもさ…」


 紫月が真剣な顔して言ってくる。


「わたしたち、全力で応援してるから」


「そうだよ、花帆ちゃん」


 未琴ちゃんも紫月も…本気で、本当に応援してくれてるのがわかる。


「紫月…未琴ちゃん…ありがとうっ」


 私たちは3人して抱きしめあってから、なぜか泣いた後、笑いあった。


 うちのクラスの担任とか、クラスメートが入ってきて、ビックリしたのは言うまでもない。


 そのあと、紫月が担任に、戻りなさいって言われて、急いで戻っていったのが笑えた。


 …私、最高の友達がいて、よかった。


 だから、…頑張ろう。


 八代くんに、気持ちを伝えるんだ。
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