きみだけが好き。
「花帆ちゃん……言って大丈夫だったの??」
未琴ちゃんが心配した顔をして私を見た。
「…本当はイヤだけど……自分にウソついて、山岡さんを応援するなんて、できないから……」
山岡さんに、あのまま好きじゃないって言えば楽だったかもしれない。
でも、言われてはないけど……きっと「応援して」って言われてたと思うんだ。
「花帆ちゃん、変わったね。 恋に対して積極的になってきた」
未琴ちゃんは嬉しそうに笑って、音楽室に行こうって言った。