先生、もう一度好きになっていいですか。
第一章 期待
20××年 3月15日。

「みゆちゃん~まいちゃん~、

 わたし転校なんてやだよ~」

父の転勤で転校することになった。

私の地元の北海道から遠い東京へ。

「ま、鈴香のお父さん忙しいし。

 しょうがないよ。私たち、バイトして

 会いにいくし!!」

みゆちゃんとまいちゃんは大切な・・・

わたしの友達。

「それに、辻屋先生も鈴香のこと、

 忘れないよ」

「そう・・・だよね」
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