先生、もう一度好きになっていいですか。
「おー。こいつ、ほかの教科、90点代の

 くせに社会だけ20点代でよ~」

「言わないでくださいよっ!!」

なんか、昔みたい。

そう思いながら話を続ける。

「でも、11月頃は、髪超長かったのに

 バッサリ切ったよな~」

それは先生のせいだよ。前みたいに

タメぐちで話したいけれど、

今は先生と生徒。彼氏と彼女じゃない。

すると、理子は私の顔を覗き込んだ。

「・・・ん?淳が前みせてきたプリの・・・」

「あ!理子ちゃん!スカイツリーが見える」

「普通じゃん!!」

昔の話にはもうふれたくないんだ。

触れたくないのに一緒にいるって・・・。

離れたいけど離れたくないって。
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