先生、もう一度好きになっていいですか。
先生の部屋の場所は変わってても

家具は変わってなく、

昔を思い出した。

「久々だよな~、鈴香が俺の部屋入るの」

「そうですよね!」

「すごく楽しかったよ」

楽しかったという言葉はどこかに

寂しさを感じらせた。

「先生の部屋って落ち着きます。

 なんででしょうね~、雰囲気が。」

「俺の部屋で仲直りしたり。

 初キスも俺の部屋だった!!」

「そう・・・ですね」

寂しくて悲しくて。

空気が重くて逃げ出したくなった。

「・・・鈴香、彼氏できた・・・?」
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