先生、もう一度好きになっていいですか。
だけど・・・。

「別れて別々に離れた方がいいと想う。

 それにお前、転校するんだろ?」

「なんで知って・・・」

すると、先生は笑って「当たり前だろ」

と鈴香の頭をなでた。

「・・・鈴香、ごめんな」

・・・すごく悲しくて何がなんだか

わからなくなった。

そして、先生の前からいなくなった。

その事件があってから、

先生の授業はサボり保健室や

カウセリング室にいた。

・・・「淳」なんてもう呼べる立場じゃない。

・・・先生の迷惑にならないために。
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