先生、もう一度好きになっていいですか。
「理子!!」

教室に入ると濡らしたハンカチで

目を押さえている理子がいた。

…あ、泣いたんだ。

「あ、鈴香おはよう!!」

普段はきりっとしている目が

ひとえになりはれていた。

「昨日さ…」

とあたしが聞こうとすると理子は

あたしの言葉にかぶせるようにいった。

「き、昨日さ、蘭と会って話した。

 あたし、負けないからって

 はっきり…ちゃんといった!!

 鈴香のいいたいこといったから!!

 …あたし、が…っ…た…。」

最初は早口でいっていた口調も

最後らへんは泣いて何がなんだか

わからなかった。

「理子、頑張ったね」

「だけど…」

「ん…?」

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