先生、もう一度好きになっていいですか。
嘘だ、嘘だ。

絶対に…。


「辻屋先生はこの学校をやめることに

 なりました。」

すると、一気に教室がうるさくなる。

「え、なんでだよ!?えええええ!!」

「教えろよー!!」

…そのとき思い出したのが…

山野さんの噂。

『山野さんともめれば自分の秘密を…』

いきなり私は立ち上がり、

「先生!山野蘭はどこですか!?」

「あ、蘭は…、保健室だと…」

「わかりました!」

といい走って行った。

…あの子が絶対に…言った!

そう確信し、山野さんのところへ行った。

「山野さんは!?」

「あ、たったさっき、帰ったわよ。

 今、玄関にいるんじゃないかしら」
< 69 / 93 >

この作品をシェア

pagetop