先生、もう一度好きになっていいですか。
「偶然だな、ここで会うとか」

「いや、ここあたしの家だし。」

「あ、ごめん」

ここまできてくれたのかな。

…学校途中で消えたし。

「なんか…その…心配で。」

「…ありがとう、翔哉」

とニコっと微笑むと翔哉は頬を染めた。

「俺さ、山野のこと理子から聞いた。

 …『もう怖くない』って言ってた。」

「…ならよかった。じゃあたし帰らなきゃ」

と早く家に帰りたくて切り上げようと

した。すると。

「俺!理子を一人の女としてみてみよう

 って思ったし…普通に恋愛対象に

 なったから…!…応援しろっ!!」

理子…よかったね。おめでとう。

「おう!当たり前じゃん!!」

と手を出し握手をした。

「じゃ、ばいばい!」

と笑顔で手をふった。

家に入るとお母さんが玄関にいた。
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