相澤くんとの49日


「…まぁまぁ、そんなに落ち込まないでよ」




あまりにも意気消沈してしまっている相澤くんは、教室の机の上に座っていじけている。




「…浜崎さんが絶対オレの初恋の天使だと思ったのに」




など、ブツブツ呟いてる姿に思わず、吹き出しそうになった。




「…あ、ほら、じゃあ、私が沙羅にそれとなく、相澤くんの気持ち伝えるっていうのは!」




「ダメだよ、そんなん意味ないし、それに、オレが好きなのは、初恋のあの女の子なんだよ」





相澤くんは、ムスッとしたようにそう言うと、黙り込んでしまった。




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