相澤くんとの49日


「…………は?」



「それしかないよな、やっぱ。オレのこと見えんのどうやら、詩音だけみたいだし」




サラリと、




今日の夕食は、カレーよ



なんて、言うくらい普通のことのように相澤くんは、そう言って、うんうんと、頷いている。





い、いやいや、ちょっと待ってよ



「それは、友達としてどうにかしてあげたいけど…」





「じゃ、いいじゃん、これからよろしくな詩音」





「………」





ダメだ…、相澤くん、一度決めたら結構頑固なんだよな…





私はそう思いながら軽いため息をこぼした。




そして、



この日から、私と、相澤くんのヘンテコな関係が幕を開けたのだった。




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