相澤くんとの49日
そんな懐かしい思い出に浸っていると、
「…おはよ」
ようやく相澤くんが、目を覚ました。
まだ眠いのか、小さい欠伸をして、目をこすっている。
「おはよう、よく寝てたね、てか、いつの間に私のベッドに入ってんのかな〜?次したら、ここから追い出すからね」
私のそんな脅しに相澤くんは、すぐさまベッドから降り、軽く頬を染めながら慌てたように言い訳を言い始める。
「ち、違うんだよ、えっと、詩音寝ちゃってオレ、暇でさ、で、ちょっとベッドに腰かけてたらいつの間にか寝ちゃって………ゴメンなさい」
「…いいよ、明日からしないでくれれば」
毎朝、横で相澤くんに寝てられたら、さすがに心臓に悪い。
…顔は整ってるからな。
相澤くんは、もう一度だけ、ゴメンと、呟くと、私に向かって頭をさげた。