相澤くんとの49日
相澤くんの通夜は、その日のうちに行われた。
私を含めて、クラスメート全員が参加。
相澤くんは、それくらいクラスの皆から慕われていたのだ。
「…っ、ありがとうね、翔真もきっと喜んでるわ」
相澤くんのお母さんが、クラスメートのひとりひとりにお礼を言ってまわる姿に思わず、涙がこぼれそうになる。
その時、私はようやく、実感したのだ。
…相澤くんはもういないんだ、と。
棺の中に眠る相澤くんの顔は、ただ眠っているだけみたいに見えるのに…。