相澤くんとの49日
照れたのかそっぽを向く相澤くんに私はクスリと笑みを浮かべた。
ちょっとかわいそうなので、この話は、あんまり掘り返さないでいてあげよう。
「あ、もう1つ聞きたいことあったんだ、長谷部くんには言わないの?相澤くんが幽霊としてこの世にいるって」
さきほど、入手したメモを整理しながら私は軽い気持ちでそう尋ねた。
しかし、
次の瞬間、
「…誠には、オレの姿全く見えてないみたいでさ」
悲しそうな表情でそう呟く。
「だから、詩音…誠には、オレのこと言うなよ?今さらどの面さけで会いに行けばいいのかもよくわかんねーしさ」
ケラケラと、楽しそうに振る舞う相澤くんに胸が痛む。