相澤くんとの49日
本当は言いたくてたまらないくせに…。
なんで、こういうところで変な意地はるのよ、相澤くんも長谷部くんも。
そう思った私だったけど、やっぱりここは、相澤くんの意見を尊重し、
「…わかった」
納得いかないような口調だったけど、そのことに同意した。
「…ゴメンな、詩音」
「…ゴメンなんて謝ることじゃないよ?」
「…ありがとう」
そう言う相澤くんは、なぜだか少しだけ寂しそうに見えた。
メニュー