相澤くんとの49日


「翔真のバカやろ…」



長谷部くんがポツリと、そう呟いたのが聞こえた。





誰にも気づかれないような小さな声で、そっと、息を吐くように。




長谷部くんは泣いていた。





でも、それも一瞬のこと、




「誠くん、来てくれたの!ありがとね」




相澤くんのお母さんに声をかけられた時には、既にいつもの長谷部くんに戻っていた。





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