相澤くんとの49日
4日目:さぁ、捜索開始です!
―――…
「…ふーん、じゃあ、翔真は、その初恋の…て、天使ちゃんを探してるわけね…やべ、めっちゃ楽しそう」
少し肩を奮わせて話を聞く長谷部くんは、笑いをこらえているようだ。
そんな長谷部くんに対し、相澤くんは、
「っ、だから、誠に言いたくなかったんだよ!ぜってー笑うと思ってたし!!!」
そう叫んで、ガクリと、肩を落とした。
「…まぁまぁ、2人とも落ち着いてよ」
私はそうやんわりと、仲裁に入りながら、苦笑いを浮かべる。
今は、昼休み。
登校する時に、ながながと話していた私たちは、危うく遅刻しそうになり、
長谷部くんの提案で、
今、誰もいない屋上で今朝の話の続きを説明していた。