【完】片想い~恋が終わるとき~
月曜日になった。
また学校が始まる。
小バックのこと、また言ってもしつこいだけだから、あたしは待った。

木曜日、まだ宏太は持って来ない。
だからあたしはもう一度、
「明日、小バック持って来れる?」
そう聞いた。
そしてら、返事は……わけのわからないことだった。

「なんか、後輩が小バック欲しいって言ってて、そっちに渡ったみたいだよ」
「え??あ、そうなんだ…?わかった。ありがとう」

ビックリして、こう言うしかできなかった。


本当に、わけがわからない。

翼くんは、あたしにくれると言ってくれているのに。
後輩に渡る意味が、分らない。

矛盾してる。

その日あたしは……ずっと、不安でいっぱいだった。
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