【完】片想い~恋が終わるとき~
同じ高校に入って、あたしはこれまで以上に努力したよ?

部活で疲れてると思って、メールも控えた。
試合があるときは、できるだけ応援に行ってた。
その時だけは、どんな結果であろうとメールは欠かさなかった。

誕生日だって、祝った。
「おめでとう」
のたった一言。
それでも、どうしても伝えたかったんだ。
自分の口で、ちゃんと。

少しでも喋りたくて、喋ろうと頑張った。
だけど、そうすることで周りから冷やかしを受けたね。
ごめんね、迷惑ばかりかけて。

それでも。
冷やかされてもあたしは、
あなたの喋りたかったの。
冷やかされるのに、嫌な顔せず喋ってくれるあなたに、
あたしの“好き”は、また積もる。
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