Summer memories
「はあっはあっ。お前こんなとこにいたのかよっ。はあっ。」


「ずっと探してたんだよ?はあっはあっ。」


志衣と恭介は大輔を追いかけていたけど

途中で見失い、ずっと探し走っていた。



「なんだよ息切れしやがって。運動不足か?」



「はあっ。うるせーっはあっ。」


「大輔に言われたくないよ。はあっ。」


志衣と恭介は浜辺に座り込んだ。


俺も志衣の横に座った。


「はあっ。ねえ大輔?」


「ん?なに?志衣。」



「お願いだから、
自分のこと邪魔だとか言わないで。」



「え………?」



志衣の顔を見ると、



「おまっ泣いてんのか!?」



「泣いてないっ!バカ大輔!」



とか言いながらも、


志衣はポロポロと涙をこぼしていた。



「なんで泣いてんだよ!!俺のせいか?」



「泣いてないっ!でも大輔のせい!!」



「意味わかんねーよ。」

と恭介がツっこんだ。




「大輔のせいなのぉ!!」


志衣は頭を抱え込んでしまった。







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