Summer memories
「志衣………。」



俺の言った一言で


志衣をこんなに苦しめていたなんて……。



俺、なにやってんだよ。



アホやん。



「大輔……?」




志衣は顔を上げた。



「志衣………。」




「あたし達は邪魔だとか思ってないから。
大輔とずっと一緒にいたいと思ってるから。」




志衣。


喋れるようになってる………。←



ってそこじゃないか。



「志衣……。邪魔じゃないのか?」



志衣は何度も首を上下に振った。




「あたしぃ、この三人でなきゃいやなのぉ!」





俺は志衣を抱きしめた。




「俺も。この三人じゃねーとやだ。」





志衣は静かに泣いた。




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