Summer memories
そして、あたし達は恭介ん家に着いた。


「いつ見ても、恭介ん家はでっけーなぁ。」


隆平は自転車を恭介ん家の門の前にとめながら
言った。


恭介ん家はもしかしたら、この町で一番デカいかもしれない。


洋風なお屋敷で、
お金持ちって感じの一軒家。


「お金持ちだもんな。恭介。」


大輔は勝手に門を開けて、中に入っていった。


「おいっ!勝手に入っていいのか?」


「ああ、大丈夫大丈夫。
あたしと大輔、いつもこんなだから。」

と、言いながらあたしも勝手に入ってく。


「いいのか?……お邪魔しまーす。」

隆平は静かに門を閉めた。


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