Summer memories
「俺、恭介ん家初めて来る……。」


隆平はキョロキョロしながら言った。



門をくぐると、

学校の体育館の半分くらいのデカい庭が広がる。


「おいおい、噴水があるぞ!」


隆平は庭にある噴水を指差し叫んだ。


「ああ。あるな。」



「おいおい、バラのフラワーアーチがあるぞ!」


隆平は目の前にあるフラワーアーチを指差し叫んだ。


「ああ。あるね。」



「なんだよ、お前ら驚かねーのかよ?」



あたしと大輔は顔を見合わせて笑った。


「隆平!俺らここに何回来たと思ってんだよ!」


「昔から入ってるから、見慣れてるよ。」



「そ、そっか。そうだよな。お前ら幼なじみだもんな。」


隆平も笑った。


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