Summer memories
「え………?」


末期癌………?


一ヶ月……?


その単語が、頭の中を駆け巡る。


「…………は?

冗談だよな?………恭介。」


「冗談じゃねーよ。」


恭介は冷静に答えた。


大輔は恭介の胸ぐらを掴んだ。


「なあ。冗談だって言ってくれよおおっ!!」


大輔は泣き出した。


「泣きたいのはこっちだよ………。」


恭介も半泣き状態だった。



大輔は恭介の胸ぐらを掴んでいた手を離した。



「恭介ぇ………。」


あたしは浜辺にへたり込んだ。



「志衣っ………。」



「恭介、死んじゃうの?
この夏休みが終わる前に死んじゃうの?」



あたしの頬に涙がつたった。



「ごめん………。」



「なんで恭介が謝るんだよ………。」



「ごめん………。」


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