Summer memories
濱中恭介。


あたし達と一緒の中学2年生。

で、幼なじみ。で、あたしの大好きな人。


「なんで?恭介がここに!?」


「志衣より早く来てただけだよ。悪いか。」


「うそ!?砂浜、足跡付いてなかったよ!」


あたしがそう言うと、恭介は人差し指を出して、ちっちっち。と言った。


「志衣達にバレんように端っこを通ってきたんだよ。ほら。端っこ足跡ついとるやろ?」


端っこを見ると確かに足跡が付いていた。


恭介は昔から賢かった。


「うううう!くそー!また、ドベかよお!」

大輔がそう言うと、恭介が


「じゃ、俺はラムネアイスで。」

と言った。




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