private lover ~大好きな人の前で他の人に愛を誓う時~
fifth game
寿楽view
新山奈々は料理が得意らしい。
今日から早速弁当をつくってきてくれた。
なかなか食える味だが、やっぱ飽きる。
「ごちそうさま。マジうまかったよ」
大分残ってる弁当を見て、新山はちょっと悲しそうな顔をした。
「食いきれなくて悪いな。けど基本、俺は食うの好きじゃねぇから、普段から小食なんだ」
「そうなんだ。覚えとくね」
安心したような、でもまだ不安みてぇな曖昧な表情で笑う新山。
苦手だなぁ、こういうの。
「春巻き最高だった」
「良かった。この会社、私も好きなの」
「何の会社?」
「冷凍食品なんだ、この春巻き」
「冷凍食品?」
ヤ~ベェ、しくった。
冷凍食品なんか存在してることしか知らねぇよ。
「自分でつくったのは?」
「ポテトサラダと、唐揚げと卵焼きと……」
「かなりいろいろできんのな。高校卒業したら面接来い。専属のシェフにしてやるよ」
やっと新山が嬉しそうに笑ったから、そこでリップサービスは終了。
普通だったら女が暗い顔してたって別に何も思わねぇけど、新山がそうだと、何だか胸くそ悪い。
こんな感じの関係になってから新山は、俺がいないとエライ目に遭うらしかった。
ちょっと目ぇ離すと誰かどうかあいつの近くにいて、質問攻めとかに遭っている。
「テメェら奈々を困らしてんじゃねぇよ。何かあるんだったら俺を通せ」
って言うと目を輝かせてぞわ~って集まって来るから、
「俺を通せ」
じゃなくて
「直接俺に言え」
って言った方が正しい。
「寿くんGWどうするのぉ?」
「GW? さぁな。決めてねぇ」
「旅行とか行かないの?」
「あんな時期に行ったって混んでるだけだし、ダリィ」
どうせLA帰るか、ペントハウスでだらけて終わる。
実家帰ったってやることねぇもんなぁ、後者の方が有力だ。
今日から早速弁当をつくってきてくれた。
なかなか食える味だが、やっぱ飽きる。
「ごちそうさま。マジうまかったよ」
大分残ってる弁当を見て、新山はちょっと悲しそうな顔をした。
「食いきれなくて悪いな。けど基本、俺は食うの好きじゃねぇから、普段から小食なんだ」
「そうなんだ。覚えとくね」
安心したような、でもまだ不安みてぇな曖昧な表情で笑う新山。
苦手だなぁ、こういうの。
「春巻き最高だった」
「良かった。この会社、私も好きなの」
「何の会社?」
「冷凍食品なんだ、この春巻き」
「冷凍食品?」
ヤ~ベェ、しくった。
冷凍食品なんか存在してることしか知らねぇよ。
「自分でつくったのは?」
「ポテトサラダと、唐揚げと卵焼きと……」
「かなりいろいろできんのな。高校卒業したら面接来い。専属のシェフにしてやるよ」
やっと新山が嬉しそうに笑ったから、そこでリップサービスは終了。
普通だったら女が暗い顔してたって別に何も思わねぇけど、新山がそうだと、何だか胸くそ悪い。
こんな感じの関係になってから新山は、俺がいないとエライ目に遭うらしかった。
ちょっと目ぇ離すと誰かどうかあいつの近くにいて、質問攻めとかに遭っている。
「テメェら奈々を困らしてんじゃねぇよ。何かあるんだったら俺を通せ」
って言うと目を輝かせてぞわ~って集まって来るから、
「俺を通せ」
じゃなくて
「直接俺に言え」
って言った方が正しい。
「寿くんGWどうするのぉ?」
「GW? さぁな。決めてねぇ」
「旅行とか行かないの?」
「あんな時期に行ったって混んでるだけだし、ダリィ」
どうせLA帰るか、ペントハウスでだらけて終わる。
実家帰ったってやることねぇもんなぁ、後者の方が有力だ。