王子様の恋物語
「…無防備過ぎ…」
リィの頭を優しく撫でながら呟く
本当に起きない
どんだけ熟睡してるの?
「リィ…?」
名前を耳元で呼んでも起きない
少しだけ…っと邪な考えが浮かぶ
「……起きない…よな?」
俺はゆっくり行動に移す
少し体を捻って、リィの顔に自分の顔を近づける
一応、フィアンセだし…いいよね?
自分を無理矢理納得させて、リィとの距離を縮めた
そして、ほんの少しだけリィの唇に触れた