王子様の恋物語

「で?ソレ…くれるの?」

「はっ!」


万歳状態のリィの手に握られたソレを指差して聞く

でも、リィは慌ててソレを隠す


「…あのね、大きくないよ?それにね、あんまり高価な物でもないよ?」


なるほどね
積み上がったプレゼントの山を見て、自分のプレゼントと比べてしまったらしい

大きさとか、値段なんてどうでもいいのに…

リィは、毎年俺の為に悩んでプレゼントを選んでくれる
俺は、その気持ちがあれば何でも嬉しい

今年は何をくれるの?


「はい、レイ。お誕生日おめでとう」

「ありがとう」


俺は、リィからプレゼントを受け取った
さて、中は何かな?


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