王子様の恋物語
で、結局…
「来いよ」
先程の鳥かごを持ったリィを、城の敷地内の片隅に連れていく
そこには大きな木が3本植わっている
その、中央の木
実はこの木…偽物
「ココのことは誰にも言うなよ?」
「うん…?」
リィに注意をしてから、俺は中央の木に触れる
木の幹に空いた小さな穴
そこに指を入れて、その先にあるボタンを押す
すると、カチっと音が鳴り幹の部分にある扉が解錠される
「な、ナニコレ?!木じゃないの?!と、扉が幹に?!」
「ほら、来いよ。置いてくぞ」
いきなりのことに驚くリィを促す
そして、扉の先の下り階段を降りていった