王子様の恋物語

「レ…イ…ッ、あの…あの…ね…」


リィが詰まりながら言葉を紡ぐ


「…うん」


一瞬の沈黙の後…
リィが決意した目で俺を見る

そして、その口が開く



「わ、私…っ」

「リィ!リィ!どこにいる!?帰るぞっ!」


リィの言葉は外から聞こえたロズレッド国王様に妨げられた


「ぇ、お父様?!しかも、なんか…怒ってる?!」


リィが慌て出す
その間も聞こえるリィを探す声


「あ、あの、次会ったら言うから!その、ごめんね!またね!」


そう言って、リィは慌てて秘密基地から出ていった




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