王子様の恋物語
「どーゆうことですか?!リィは?!俺の婚約者ってリィじゃないのかよ?!」
興奮し過ぎて途中から言葉が荒くなる
でも、今はそんなの気にしてられない
「あぁ…そのことか」
俺とは正反対の冷静な口調で父様は衝撃の言葉を言った
「ロズレッド国との婚約は破棄になった」
…は?
な、なんで?!
「…向こうが切り出してきた話だ」
向こうから…切り出してきた?
リィが…言ったのか?
「それに、レイだって嫌がってたじゃないか」
たしかに、嫌がってた…
でも、今は…
「そーゆうことだ。もう、あの国と関わるんじゃないぞ」
父様が立ち去って、残された俺
婚約破棄…
コレが、リィの答えなのか…?
俺はしばらくその場を動くことが出来なかった