王子様の恋物語

「じゃ、次は指輪を見に行きましょ?」

「あー、うん…」


どうやらドレスの試着が終わったらしい

ドレスの次は指輪
また、時間がかかるんだろうなぁ


「ふふ、たまには馬車じゃなくて歩くのも良いわね」


ケーラが俺の腕に抱きつきながら言う

リィとは違う感覚…
香りも、声も、話し方も…
当たり前だけど、全て違う

そんなことを思いながら、淡々と道を進んで行く


すると…


トンっ


軽い衝撃が来た




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