王子様の恋物語
城内を走る
安全な所まで走る
そして、たどり着いたのはお兄様のお部屋
「ティア姉様っ!」
その、お兄様のお部屋にいるティア姉様に泣きつく
ティア姉様はお兄様の奥様
私の義理の姉
優しくて強い大好きな姉様
「どうしたの?!」
「姉様…ック…ぅえッ…」
泣きじゃくる私を抱き締めてくれる姉様
でも、涙は止まらない
「嫌だよ…怖いよ…レイじゃなきゃ…嫌だよぉ!」
レイじゃない人に触られたくない
我が儘なのは分かってる…
でも、今はまだ無理なの…
「…また、迫られたのね。いいわよ、ここに居なさい?」
「ん…ごめんなさい。ありがとう、ティア姉様…。大好き」
そして、私はティア姉様に抱き締められたまま眠ってしまった