王子様の恋物語
リィとの婚約が破棄になって
4ヶ月が経った
俺の気持ちはまだリィに囚われたまま
「…はぁ」
本当、申し訳ないほどため息しか出ない
「レイ、入り口に行きましょ?」
「…あぁ」
ケーラに促され、会場入り口に向かう
入り口付近に立ち、来場者をお迎えする
「レイ様、ケーラ様…おめでとうございます」
「おめでとうございます、レイ様」
次々と来る来場者
そして、俺は息を飲む
遠くに見えた見違える訳ない
漆黒のドレスのヤミラ姫の隣
薄い水色のドレスを着た姫様
リィだ…