王子様の恋物語
伝言
時は少し遡り―――
あれ?
俺は会場内を見渡し首を傾げる
リィがいない
会場の隅にヤミラ様が居るのは確認出来るのに…
あと…
さっきのヤミラ様の言葉
『確かめもしないのに、親の言葉を鵜呑みに…』
どーゆう意味なんだ…?
リィの姿が見えないし…
ヤミラ様の言葉が気になるし…
もう、頭の中はグチャグチャだ
「ちょっと…外の空気吸ってくる」
そう言って、俺は会場を抜け出した