王子様の恋物語
「おいでよ。そんな所に立ってないでさ」
俺が招くと、リィは俺のベットサイドまで来た
「ごめんね…私のせいで風邪引いたんだよね?」
「平気。ばぁーやが大袈裟なんだよ」
シュンとする、リィの頭を撫でる
「今日は、一人で来たの?」
「ううん、お父様も一緒に来た。お父様はシーブルー国王様の所に行った」
「あー、もしかして婚約式の話かな?」
「うん、そー言ってた」
昨日の婚約式は急遽中止
早急にやり直しをしなくてはいけない
「…大丈夫かな…」
ポツリと呟くリィ
一体、何が"大丈夫かな…"なの?