めろめろ、きゅん



「チッ。だから大人は嫌いなんだよ。都合の悪いもんは直ぐに排除しようとする。だいたい俺等が何したっつうんだよ?」

「ああ。校長たちにとって“甘味研究同好会”は問題児の憩い場と認知されてるらしい。その憩い場を無くせば問題児は集まらなくなる。ゆえに問題も起こらなくなると言う解釈だろうな。」

「なにそれえ!僕達が悪者みたいじゃん!さっきから『問題』『問題』ってなんだよお!ただ調理室の床を溶かしただけじゃん!」

「ふぇっ…も、萌、廃部はやだよ。もっと皆と甘いもの食べたい!ずっと皆と笑い合いたいのに…っ」

「萌…」



一見感動。一見自己中。一見ご託。

“廃部”に哀しむ萌を、悲痛な面持ちで見つめる3人とは裏腹。南瓜先生は白けた表情でその茶番劇を眺めていた。
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