放課後学校


「今日からバイトで入る西本 諒くんだ。」

「よろしくお願いします!!」


警備長の紹介と俺の張り切った声とともに拍手が起こる。


そう!俺は学校の夜の見回りの警備員を始めた。

フリーだったので

食事代不足だった俺に友人が紹介してくれたバイト。

時給も高いし定期バイトでなんとかもちそう。

でも不安なのが一つ。

ほら、夜の学校の定番は


幽霊


でるかもじゃん?


遊園地のお化け屋敷よりシャレにならないかもしれん。

友人はそれがスリルあって楽しいって言ってたけどさぁ…

ま…これも飯の為!!

「じゃあ早速だか西本君はBルートを回ってくれ!」


Bルートは音楽室から図書室。


往復44メートル。

あれ?なんか不吉。


『ならやめたら?』

!!!???


なんだ今の声は?


ドスのきいた声…
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